全てが麻雀牌で構成されている9ライン5リールのビデオスロット。考えてみると、今までなぜ麻雀がモチーフのスロットがなかった不思議です。そしてこのビデオスロットは面白い!!

ゲーム開始とともにかなり良く作られて中国ムードたっぷりのBGMが流れ出します。麻雀牌は萬子・索子・筒子・四風牌(東西南北)・三元牌(白發中)・季節牌(春夏秋冬)・花牌(梅欄竹菊)の全てが登場、役は同じ牌が3つの刻子、連続した数字の同種牌3つの順子、同一牌4つの槓子など実際の麻雀の有効組み合わせが配当の対象になっています。しかし、よく配当表を見てみると、ベースはポーカー役となっているようで、例えば1ライン全ての5箇所が三元牌のみで構成された場合、「ストレート」と表記されています。槓子に至ってはフォーカードです。ま、確かにフォーカードで間違っていないのですが‥‥。

麻雀では一九牌は符が高くなるなど他の牌よりも高い位置付けとなっていますが、このゲームでも同じ。一九牌で構成された槓子は他の槓子よりも配当が高くなっています。これもポーカーゲームで言うところの、KとAのフォーカードは高い配当というようなシステムを再利用しているのでしょう。ポーカーをベースに実にうまく処理していて、麻雀として楽しめるようになっています。

花牌と季節牌はスキャッターシンボルで、しかもマルチプライヤーになっています。1個に付き2倍、2個で4倍、3個で8倍まで賞金が跳ね上がります。さらに花牌はフリースピン、季節牌はボーナスゲームのトリガーです。

フリースピンの回数はなんとたったの1回。一発勝負です。花牌が2個からフリースピンを獲得でき、回転数が少ない分数で稼げそうですね。花牌が2個の場合はフリースピン時の配当はそのまま1倍、3個で6倍、4個なら16倍です。

ボーナスラウンドは3個以上の季節牌が登場した場合に突入します。28個の牌から8個の牌を選択して、出来上がった牌の組み合わせで配当が決まります。このボーナスラウンドに季節牌が4個で突入した場合は、賞金はなんと10倍で、かなりの爆発力を秘めています。

回転毎に流れるドラの音がちょっとうるさいけれど、ゲーム画面のバックで常に動き続けるアニメーションやBGM、ポーカーをうまく流用したシステム、そしてこれまでになかったタイプのフリースピンとボーナスでかなり楽しめそうなビデオスロットでした。